大漁旗

本島は,漁業が中心の島です。
船に乗っている人は「たくさん魚が獲れる」ことを願って,家族は「無事帰ってくる」ことを祈って,大漁旗をつくりました。
また,同僚船や関係者が安全を祈って寄贈したものもつくられました。
大漁旗には,そうした人々の願い・思いが込められています。

本島には,今もたくさんの大漁旗が大切に保管されています。
今回撮影させていただいた大漁旗は,本島市民センターに保管されているものです。

※ 今回の撮影に際して,個人名・企業名は画像処理させていただきました。
塩飽大漁節(小阪)

ためたためたら このあみためた
けさもためたが またためた
おまえ百まで わしゃ九十九まで
ともに白髪の はえるまで
さいたさかずき 中みてまわせ
中は鶴亀 五葉の松


昔,タイやボラのしばり網漁をしていた頃,大漁があると唄ったそうで,今ではこの歌を歌える人は少なくなったと言うことです。
 夫婦船(まあみ・さかあみ二槽一組)がしばった網の中いっぱいはねおどるタイ・ボラ・スズキなどのいきのいい魚は,すぐ手船と呼ばれる3~4隻の運搬船に移され,市場へ運ばれます。
 魚を移した後,夫婦船は互いにロープで繋ぎ合い,船尾に大漁ののぼり旗を立て並べ,5丁櫓・8丁櫓とたくさんの櫓をおし,喜び勇んで港へ急ぎ漕ぎ帰りました。
 船の中で,乗っている20人ほどの若い衆に親方が祝い酒を振るまい,みんなで「大漁節」を唄いながら帰り,港に着いてからもお祝いの宴が続いたと言うことです。

(参考:「地域から学ぶ本島の歴史と文化」本島小学校昭和57年刊)

Photo by K